アドベンチャーレースとは

地図とコンパスのみで自らの道を設定

 アドベンチャーレースとは、自然の中に置かれたチェックポイントを経由して、自分自身以外の人と共に自然と対峙しながらゴールを目指すアウトドアスポーツです。地図とコンパスのみで自らの道を設定し、様々な種目をこなしながらチームワークで突き進みます。

Adventure Racing World Series

世界の初レースは、1989年フランス人のジェラール・フェジーが開催したRaid Gauloises。男女混成チームで複数日に渡って400マイル以上をいくという、現在のエクスペディション・アドベンチャーレースの形態でのアドベンチャーレースRaid Gauloises(レイド・ゴロワーズ)をニュージーランドで開催しました。1994年、ボルネオで開催されたRaid Gaulouisesで、間寛平氏、田中正人氏を含むチームが日本人チームとして初めて完走しています。ニュージーランドではこのコンセプトを元にサザントラバースが開催されました。
また、このRaid Gauloisesに影響を受け、イギリス人テレビプロデューサーであるマーク・バーネットが1995年にEco-Challengeを開催、MTVで放送されました。1996年には、レースの様子をDiscovery Channelで放映を開始し、エミー賞を受賞しています。その後、2005年を最後に開催されていませんでしたが、2019年にAmazonスポンサーで復活し、日本からはTeam East Windが参加しました。この様子は2020年にAmazon Prime Videoにて配信される予定です。
2004年からAdventure Racing World Seriesが毎年開催されるようになり、世界選手権が定期的に開催されています。

国内レース

日本で開催された最初のアドベンチャーレースは、1999年にプレレースとして白石康治郎氏が作る伊豆アドベンチャーレースで、2005年まで続きました。1999年~2001年には、海外のアドベンチャーレースであるSalomon X-Adventureが日本で開催されています。2003年には日本国内第一人者の田中正人氏を理事長とした日本アドベンチャーレース協会が設立され、日本国内においてアドベンチャーレースの普及活動を開始。現在も続く国内レースとしては、2005年から初心者向け1日完結のエクストリームシリーズ、2008年からAdventure Race Japan Series、2015年からReal Discovery Outdoorsによる3日以上の各種レースが開催されています。

チーム力が問われる、究極のアウトドアスポーツ

広大な自然を相手に決められていないルートを突き進むレースの特性上、チーム内での安全管理スキル、各種目のスキルを要し、さらには互いを補完し高めあうチーム力が問われる、究極のアウトドアスポーツです。